とある街道の一角に少女が一人。
簡素だが、整った身なりは少女が物乞いでは無い事を表していた。
少女はいつも街道を行き交う人々をただ眺めている。
よく通る商人や騎士が話し掛ければ、笑顔で返事をし、何気ない会話などをする。
少女は時折、思い出したように歌をうたう。
あまりに美しい歌声に、馴染みの商人などは少女の歌を聴ければ、良いことが起こるなどと嘯いた。
思いつきでちょっとしたSSとか、ゲーム情報とか細々と紹介できるといいな。
とある街道の一角に少女が一人。
簡素だが、整った身なりは少女が物乞いでは無い事を表していた。
少女はいつも街道を行き交う人々をただ眺めている。
よく通る商人や騎士が話し掛ければ、笑顔で返事をし、何気ない会話などをする。
少女は時折、思い出したように歌をうたう。
あまりに美しい歌声に、馴染みの商人などは少女の歌を聴ければ、良いことが起こるなどと嘯いた。
自分は、まあ、普通の人間だと思う。
多少いじめに遭ったりもしたが、なんとか大学まで卒業し。
ブラックという程ではないけど、ホワイトと言うにはキツめの職場で働き、家に帰れば家事と食事を早々に済ませ、睡魔が訪れるまでゲームに耽る。
よくある話で、不幸だ幸福だと騒ぎ立てるほどでもない。
あの日も、そんな日常のひとつに過ぎない——はずだった。
あの日は、ちょっと大きめの台風が近付いていて、だからといって仕事が休みになるわけでもないから、不満を漏らしつつも出勤する。
別によくある普通のサラリーマンの姿だ。
ただ、初めてその日その時は明確に自分には運が無かったんだなと思った。
駅から出て職場までのほんの数百メートル。
その距離を歩きながら、ふと頭上を見上げた時、落下してくる何かが視界に入ったのだから。